結婚のマナー

結婚式までの準備

−挙式までのスケジュールの立て方は?
●まずよく話し合って基本方針を立てる
   婚約から挙式までは,何かとあわただしいものです。晴れて婚約者となったら,具体的な準備に入る前にまず二人の人生に対する考え方や共同生活の抱負を話し合って,意思の統一を計りましょう。人生の方針,日常生活のモットーのようなものが描けたら,いよいよ具体的な準備にかかります。スケジュール表を作り,それに沿って準備を進めれば,挙式直前にあわてずにすみます。
   スケジュールを立てるにあたって,まず挙式の時期と場所を決めます。二人の気持ちと周囲の状況,そして家族などの都合も考えてだいたいの目安を立てましょう。出身地の近くで行うか新居や職場の近くにするか,参列してもらいたい人の条件なども考慮して決めます。また住居についても話し合っておきましょう。もし購入や新築,増改築をするならさっそく着手しなくてはなりませんし,借りるにしてもおよその地域を考えておく必要があります。
   そして全体の予算についても話し合いが必要です。費用はどれくらいかけられるか,何に重点を置いて準備するか,お互いの手持ち資金とその使い方を決めます。
●余裕をもたせてスケジュールを組む
   基本条件が決まったら,無理のないスケジュールをできるだけ早く立てましょう。多少の余裕を持たせ,二人ですることと各自がすることも明確にしておきます。準備にはふつう6か月くらいあればいいでしょうが,最近の大都会ではシーズン中の土,日曜日は式場の予約が取りにくいので,それだけ先行させる方法もあります。

二人の出身地が離れているとき
   結婚式を挙げる場所は,二人がこれから生活を始める場所,あるいはこれまで住んでいた土地でというのが意味がありますし,便利ともいえるでしょう。
   また出身地で挙式をと望まれることも多いでしょう。しかし二人の出身地が離れている場合は,どちらか一方の郷里で式を挙げるのはおかしいといえます。二人が対等な立場で誓いをする意味でも,共通の思いが込められる土地を選びたいものです。
   ただ披露に関しては,その土地での知人,友人を招いてあいさつするのは意味があります。ニ人の出身地が離れているのなら,披露を二か所に分けて行ってもいいのです。たとえば新生活スタートの土地で挙式し,友人や仕事関係者などを招いて披露をし,そのあと日を改めて実家近くで親戚や幼友達に披露をする方法を考えてもいいでしよう。
   交友関係が広がり,多岐にわたる現在,それぞれの関係,環境に即した披露のあり方を再考すべきではないでしょうか。


:結婚のマナー 前のページ 次のページ